「無愛想と沈黙のすゝめ」-2-1. 白洲次郎から学ぶ
こんにちは!Multi Lingual Cultural Promoter(マルチリンガル カルチャー プロモーター)の白鳥れなです。
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2. 白洲次郎
さて、本日は無愛想のすすめと題して、前回の続きを書きたいと思う。
私の敬愛する白洲次郎さんについて書く。
お恥ずかしながら、私が白洲次郎を知ったのは、NHKのドラマであった。伊勢谷友介が、流暢な英語で、素敵なジャケットを着こなして、白洲次郎を演じていたのがとても素敵だったのを覚えている。
白洲次郎とは、私の言葉で言えば、誇り高い侍である。また不条理に対して、義憤をもって立ち向かう勇気ある愛国者でもあろう。いくつかの説があろうが、私はそのように認識している。
主に、第二次世界大戦のGHQとの交渉で活躍した(1945年の日本国憲法の策定において、日本の立場を大きく守ることに貢献した)交渉官、外交家であり、従順ならざる唯一の日本人と称された、自らの強い意志をもった人だ。
明治に兵庫県で産まれた豪商の息子であり、若い頃イギリスのケンブリッジ大学に学んだ。
そこでベントレーを乗りまわし、同学者を驚かせ敬意を勝ち取った傾奇者であり、また、すぐれた実業家でもあり、東北電力の初代会長であった。
女川原発は、東日本大震災で自己を起こさず、むしろ避難所の役割を果たしたが、東北電力は白洲の理念を引き継ぎ、安全に徹底し、その尽力が、事故の際に結果となって現れたようだ。
詳しくはこちらを参照されたい。
白洲次郎
ちなみに、ドラマの中で、伊勢谷が来ていたあのジャケットは、山本寛斎のものはないか。山本寛斎は、伊勢谷友介の叔父である。
白洲次郎は、一級の人間であるためには、おしゃれをきちんとしなければいけないと発言しており、それゆえ、あれほど素敵なジャケットであったのであろう。
https://buaiso.com/
さて、もちろん、私が関心を持ったのは、イケメンと、流暢な英語やジャケットではない。彼の生き方や考え方だ。
例えばこれだ。
・「すみません。」は駄目だ、「SAY THANK YOU」
・人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ、半分の人には嫌われるように積極的に努力しないと良い仕事は出来ない。
・「われわれは戦争に負けたが、奴隷になったのではない。」
・人様にしかられたくらいで引込むような心臓は、持ち合わせがない。
・自分よりも目下と思われる人間には親切にしろよ。
・「(アメリカ人に英語の上手さを褒められ)閣下の英語も、もっと練習したら上達しますよ。」
・「プリンシプルは何と訳してよいか知らない。「原則」とでもいうのか。日本も、ますます国際社会の一員となり、我々もますます外国人との接触が多くなる。西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要である。」
彼を初めて知った時、彼は本当に素晴らしいと思った。彼の言うことが、自分の職務経験で格闘してきたことに対して、回答を示してくれていると感じ、当時、自分への誕生日プレゼントは、この人の格言集を買ったほどだ。
確かにそのとおりだ。国際社会で生き抜くためには、たやすく、ごめんなさいなどと言っては、絶対にいけないのだ。
また、プリンシパルについてだが、これは、「自分なりの論理をしっかりと持ち合わせて、発言・行動をすること」だと、現在私は理解している。それを持ち合わせなければ、当然、国際社会において、相手にしてもらえないという経験もしてきた。
ドラマの中で、それを象徴する下りがあった。
白洲が勉学に励まずに落第しそうになるくだりで、教授に呼び出されたか、相談するところだ。白洲の問いに対して、イギリス人の教授は、次のように答えたと記憶している。
「人間である自分のちっぽけな脳を一生懸命使って、自分で考えて行動してみなさい」と。
「人間である自分のちっぽけな脳を、フルに使うのだ!」そこには、なんと優しさと厳しさとユーモアがあるのであろう!
"上"に対して、判断することなくただ従うことを良しとしてきた、日本人の彼にとって、このイギリス人の言葉は、衝撃な喜びであったはずだ。
そして、そこから、彼のブレークスルーがあったと記憶している。
話が飛ぶが、アリババのジャック・マーも同様のことを言っているのが面白い。
ジャック・マーは、英語を学ぶ過程で身につけたのは、「自分で考える能力」だと言っている。
そのとおりなのだ。自分で考える。そこからすべてが始まるのだ。それこそが、ホモ・サピエンスの証なのだから。
長くなってしまった。次回は、その白洲次郎の無愛想について書きたいと思う。
ご一読くださいましてありがとうございました。
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